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Safety-I
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Safety-I

Safety-I

定義
伝統的な安全観の根底にある考え方であり,望ましくない事象(事故,不具合,ニアミス)の数をでき
るだけ少なくし,定められたこと通りにものごとが正しく働くことを目指す
解説
Safety-I は,望ましくない事象の原因を特定して対策を施すことで,これを可能な限り減少させるこ
とにより安全をもたらすという概念を指す.これは,すべての望ましくない事象は,同定できる原因を
有しており,その原因は,一度見出されたならば除去または無効化できるという考え方から成り立って
いる.これは,人工物の取り扱いに関わる,技術システムの安全ともいえるが,この技術システムは定
められた通りに「正しく」扱えば事故にはならないという考え方が,Safety-I の根幹を成す.
参考文献
1) Hollnagel E ら(編著).中島 和江(訳).レジリエント・ヘルスケア ―複雑適応システムを制御する
―.大阪:大阪大学出版会. (2015)
2) Hollnagel E ら(著).北村 正晴,小松原 明哲(監訳).Safety-II の実践―レジリエンスポテンシャル
を強化する.東京:海文堂. (2019)

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