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リスク
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りすく

Risk

定義
危害(harm)の発生確率およびその危害の程度の組み合わせ 1)
解説
安全においては,一般に,将来において目的としたことが成就せず危害が生じる可能性と,その影響
度(危害の程度)とのある種の積として説明される.危害を引き起こす潜在的根源を,危険源
(hazard)といい,危害を起こし得る事象を危険事象(hazardous event),人が少なくとも一つの危険
源に暴露される状況を危険状態(hazardous situation)という 1).領域ごとに特徴のある説明がなされ
ており,医療においては「あるインシデントが発生する可能性」2)「将来いつか何か悪いことが起こる
可能性.危険または悪い結果をもたらす可能性のある状況」3)等の説明がある.また ISO31000:2019
(リスクマネジメント−指針)4)では,「目的に対する不確かさの影響」と定義され,影響とは,「期待されていることから乖離すること」であり「好ましいもの,好ましくないもの,又はその両方の場合があり得る」とされている.
リスクを最小限にとどめるための活動がリスク管理(risk management)であり,医療においては,患
者を予期せぬリスクから守るという概念に加えて組織や従業者を医療訴訟やクレームから守るという意
義を含む.
参考文献
1) ISO 12100:2010(JIS B 9700:2013)機械類の安全性−設計のための一般原則− リスクアセスメ
ント及びリスク低減
2) World Health Organization.患者安全カリキュラムガイド 多職種版. (2011)
https://www.who.int/docs/default-source/patient-safety/9789241501958-
jpn.pdf?isAllowed=y&sequence=3
[アクセス日 2023.05.07]
3) 日本医師会医療安全対策委員会.医療安全対策委員会答申 医療におけるリスク・マネジメントに
ついて (2008). https://www.med.or.jp/anzen/data/anzen1003.html[アクセス日 2023.05.07]
4) ISO 31000:2018(JISQ 31000:2019)リスクマネジメント−指針

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